あけましておめでとうございます。
元旦は近所の浅間山にのぼって初日の出を浴びて、富士山を見てきました。
今年も良い年になる予感でいっぱいです。
さて、「医は仁術」という言葉があります。みんなどこかで聞いたことがあると思います。
仁(じん)とは、中国思想における徳の一つ。おもに他人に対する親愛の情や優しさを意味します。私は「相手の心に寄り添うこと」と習いました。
仁術とは、その「仁」を施す術のこと。「医は仁術」とは「医術は病人を治療することによって仁愛の徳を施す術である」という意味です。
私は、鑑定(占い)もまた仁術であるべきだと思います。
「仁愛の徳を施す」というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、「相手に寄り添うこと」が大切だからです。
鑑定士(占い師)もひとりの人間ですから、鑑定相手とはそれまでの生き方も、考え方も違います。時には、全く合わない相手もいるでしょう。だからと言って自分の考えを押し付けたり、こいつはけしからんとか思ったりしてはいけないということです。ちょっと脅かしてやれみたいなのはもっての外。
もちろん、犯罪まがいのような極端な人には寄り添えないですが(そんな人は私のところには来ないと思っています)、縁あって目の前にいる相手がどうしたらより幸せになれるかを自分のこととして考えるということが鑑定士には必要だと思うのです。
などと思ったのは、実はこの言葉を目にしたからです。江戸時代の中津藩藩医、大江雲澤の言葉、
「医は仁ならざるの術、務めて仁をなさんと欲す」
これはもちろん「医は仁術」という言葉ありきで書かれたものです。
「医は仁術と言われているけれど、医療は無条件に仁愛なのではなく医者次第である。医師は常に謙虚に患者のために尽くすべきである」というような意味です。
「医を仁術たらしめるためには、文献のみならず、自らの経験と先輩や同僚の意見、なによりも患者から学ぶ謙虚さが必要であると考える」と解釈されている方もいます。
これを読んで、占いも「務めて仁をなさんと欲す」べきだと思いました。
正直に言えば、私自身は「仁愛の徳」の足りない人間です。
犬や猫や馬や、動物たちに対する同情心は多大にありますが、こと人に対しては厳しくて、大変な思いをしてる人にも「自業自得」とか「業が深い」とか言って割り切ってしまうこともありました。いえ、あります。現在形。
でもそんな私も、鑑定にあたっては「仁愛の徳」を積みたいと願います。
山羊座のキーワードは、「仕事」「努力」「目標」「計画」「社会」「責任感」など。
2022年最初の新月は「仕事」「目標達成」の引き寄せにパワーがあります。
私も、仕事を通してどんな自分になりたいか、なるか、を誓うのですが、その一つに「仁愛の鑑定士」を入れようと思います。
新月の誓いのため、このブログで宣言しました。
元旦の初詣のときの大國魂神社の大銀杏です。初日とツーショットで。