とても面白い本を読んだのでご紹介します。
内容紹介 (Amazonより)
老年よ、大志を抱け、サイフも抱け! 88歳のヒグチさんの日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題まで、人生100年時代を生きる人に勇気を与える「知恵とユーモア」がつまったエッセイ。
「見果てぬ夢を見るのは、老人の特権です。
未来を夢見て、夢を語れば、きっとその夢を継いでくれる人が現れます。
自分たちの子や孫、そのまた子どもたちがより幸福に生きられるように。
老人たちよ、おおいに夢を見ようではありませんか」
――樋口恵子
以前私はブログで「勤労のすすめ」について書きましたが、
この本でも「高齢社会をよくする女性の会」理事長の樋口恵子さんが、全ての道は老婆に通ずの「ローバ帝国」化している日本で、BBB(貧乏ばあさん防止作戦)の一つとして、いったん仕事を離れた女性に働くことを勧めています。
もちろん、お金のためだけではありません。健康のため、人や社会とのご縁をつなぐためでもあります。
とても面白く読みやすいので数時間で読んでしまいましたが、読み返したくなる本です。
120ページからの第4章「老いの大冒険」を乗り切ろうは、特にお勧めの章です。
ヒグチさんからのメッセージに大変共感したので、引用させていただきます。
いま40代、50代の方にお願いです。
もし子育てなどでいったん職を離れたとしても、どうか早いうちに仕事に戻ってください。
人生100年時代、まだまだ人生は半分以上残っているのです。
40代、50代といえば、いまの時代、十分若いです。
人生50年時代に生まれた私から見たら、当時の20代、30代と比べても遜色ありません。
ですからいまならまだどんなことにもチャレンジできるはず。
人生、いつ何が起きるか分かりません。
配偶者の仕事もどうなるか分からないし、老後の生活を子供の経済力に頼ることも難しいでしょう。
だから自分で自分自身の老後のために保険をかけておくべきです。
この際、88歳の婆さんから皆さんにハッパをかけたい。
命は長し、働け女たち!
命短し、恋せよ乙女!の次は、命は長し、働け女たち! なのですね。
高齢女性向けの本と思われそうですけれど、子ども世代の若い人や、男性にも読んでほしいと思いました。