冬至の日は来年の自分の運気について易占をたてます。
まずは全体運。
地風升 四爻を得ました。
<爻辞>
「王用て岐山に享す。吉。咎なし」
おうもってぎざんにきょうす。きち。とがなし。
<意味>
「王が神に感謝して祀る。吉。咎めはない」
地風升は、向上すること、一段ずつ上り進むことを説いた卦ですが、四爻は「あえて上らず」控えています。この王というのは、六十四卦の卦辞を作ったといわれている周王朝の開祖文王です。彼のような徳を持ち、敬虔で謙虚な態度が吉だと言っています。
この卦は吉ですが、もうある程度のところには来ているので、そのことに感謝して、これ以上の欲を出さないよう戒めています。無理せず現状維持、新しいことには手を出さない方が賢明です。
神仏を祀ると良いというのは、そのままの意味でもあり、また交友関係では礼を重んじ、信用を築くことが大切です。物質面には期待できないけれど、精神面での充実があります。
来年、九星気学では坎宮入りする九紫火星の私にはピッタリ合った運気だと思いました。
仕事運
火天大有 三爻を得ました。
<爻辞>
「公用て天子に享す。小人は克わず」
こうもちいててんしにきょうす。しょうじんはあたわず。
<意味>
「自分の富や才知を世のため人のために捧げる。しかし器の小さい者はできない」
火天大有は、盛大、豊かさ、火のあらわす才知などを大いに保有することを表す卦です。
三爻も富や才知を持っていますが、それを自分のものだけにせずに「世のため人のために捧げる」べき。しかしそれが「器が小さいとできない」と戒められています。
これは「心がけの良い人には吉、悪い人には凶」と言われる卦です。
自分の力を過大評価せず、私欲を出さず、信用を失わないように気をつけたいと思います。
健康運
山地剥 三爻を得ました。
<爻辞>
「之を剥す。咎なし」
これをはくす。とがなし。
<意味>
「仲間を剥ぎ落とす。咎めを受けることはない」
山地剥は、剥ぐ、剥ぎ落とすことについて説いた卦です。上にいる君子を下の悪い者たちが剥ぎ落とそうとするのですが、この三爻はその悪い仲間から自分だけ離れる道を選びます。仲間を失っても邪悪な仲間から離れるので、結果的に咎めはないのです。
これは運気的には良くないのですが、良くない流れから危うく難を逃れられるということで、山地剥の中では良い卦です。ただし正しい道を守らなければ災難があります。油断は大敵です。
健康運で見ると、良好ではないけれども気を付けていれば大きな問題はないでしょう。
病気の話をすると、以前このブログにも書きましたが、私はリンパ脈管筋腫症(LAM)という、世界的にも100万人に2〜5人という大変珍しい病気持ちです。
32才のときの人間ドックで膵臓の裏側に腫瘍が見つかり、そこからずっと国立がんセンターのお世話になっています。長いこと病名が分からず「謎の後腹膜腫瘍」と名づけられてましたが、40才の時に「LAM」と確定しました。調べてみると肺に穴がポコポコ空く病気で治療方法も無く「進行すると呼吸不全になり酸素吸入が必要になる場合もある」とあってビビりました。しかし進行が大変遅いのも特徴で、担当の先生からも「寿命とどっちが早いか」と言われています。
四半世紀に渡り経過観察をしていますが、先日行ったときにいつもの雑談で、「何か進行を遅らせる方法はありませんかね」と聞いたら、主治医の先生が
「そうですね。神様にお願いすることですかね」と、両手を合わせたのです。
これはちょっとびっくりしました。
今まで毎年似たような会話をしていましたが「神様に」などと先生が言ったのは初めてです。
これが風の時代か!
ひょっとしたらこれは神様の言葉かもしれませんね。
「神様にはいつもお祈りしています!ふふふ」と言って診察室を出ました。
2023年も良い年にします。