あるお母さんから、娘の恋愛について占ってほしいとご相談がありました。
手相で目の前のお客様をみるイベントでしたが、その場にいない娘さんのことなので、易で占いました。
お嬢さんと今の彼氏とのお付き合いについて、
「火天大有」の4爻を得ました。
「火天大有」は、上卦が「火」、下卦が「天」、太陽が天に輝いています。
明るく勢いのある、豊かで盛んな卦です。
【卦辞】
大有。元亨。 (たいゆう。おおいにとおる。)
恋愛でもこの卦が出たら大吉です。
その中で4爻は、
【爻辞】
其(そ)の彭(ほう)たるに匪(あら)ざれば、咎无(とがな)し。
【訳】
慎ましくしていれば、咎められない。
豊かで盛んな力を持っていますが、出すぎす控えめにしておく賢さもあり、そのため咎められるようなことはないのです。
本来、「火天大有」は、女性の力が強い卦ですけれど、きっとお嬢さんは控えめに振舞う賢さがあるのですね。
手放しで「大吉~ ∩(´∀`❤)∩ワァイ♪」と盛り上げましたら、そこでお母さんから告げられました。
「実は・・・相手には妻子がいます」
えー。先に言ってよ。
(嘘です。ごめんなさい)
前にも書いたかもしれないですが、私は不倫を肯定しません。
私の考えでは、既婚者は「他人のもの」で、「他人のものを盗ってはいけない」からです。仏の教えで言えば「不偸盗」ですね。ずばり「不邪淫」というのもあります。
ですが、他人のものでも欲しいと思う人の気持ちは理解できなくもありません。
私は、最近薔薇を育てているのですが、犬の散歩をしているときに他所のお庭に素敵な薔薇を見ると、「きれいだな」「うらやましいな」を通り越して、「欲しいな」と思うことがあります。
その家の人が出てきて「良かったらどうぞ」と言ってくれたら、どんなにうれしいだろう。と、妄想しながら歩いてます。笑
まあ、欲しくても盗らないというのが理性ですが、理性で片が付かないのが恋愛なのでしょう。
話を戻しますが、そのお母さんも、「大吉~」とか言われても手放しでは喜べません。可愛い娘さんの不倫です。
そこで、「先ほどは娘さんの立場から占いましたが、今度は相手の男の人のほうを占いましょう」と言いました。
易では、同じことを二度占ってはいけないという約束があります。
「初筮(しょぜい)は告ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆るれば則ち告げず。」です。
でも、相手はどういうつもりで付き合っているのか、相手にとってこの恋愛を続けることはどうなのか、よろしくない卦が出れば説得のきっかけになるかもしれません。
しかし、そこで出たのが、再び「火天大有」の4爻。Σ( ̄□ ̄ ||
不思議ですけど、同じ卦が出るって、易占ではよくあるんですよ。
相手の男性も「控えめに慎ましくしていれば咎められない」ということでしょうか。
易の神様は、不倫に寛容だった。←今日の結論
ひょっとしたら、相手の方ではもう離婚の話がきちんと進んでいるのかもしれませんね。
その場合も、謙虚に、控えめに、常に下手に出ながら、話を進めないといけないと思います。