日盤吉方位東の昨日、国立歴史民俗博物館の企画展示「陰陽師とは何者か-うらない、まじない、こよみをつくる」に行ってきました。
千葉県の佐倉市にあり、我が家からはそこそこ遠いのですが、遠いだけに吉方になったときは吉方位旅行の効果ありだと思っています。佐倉。
常設展だけで見るのに一日かかる博物館です。(私には)昨日は常設展をあきらめて、企画展中心に見てきました。
国立歴史民俗博物館の公式サイトはこちら
京成佐倉駅からもJR佐倉駅からもバスがありますが、京成佐倉駅からなら徒歩15分~20分(坂があるので個人差大)で行けます。
歩いて行くと摩崖仏にも気が付きます。前回のバスのときは通り過ぎていました。
この可愛い妖怪たちは、疫病などの具現化。
清浄華院に伝わる重要文化財『泣不動縁起』絵巻に描かれていたものですが、この異形の相の発想がすごいですよね。顔の横から両手両足とか。下にも足あるけど。
会場にはこの👆下の方の絵がありました。真ん中の人物が安倍晴明だそうです。
晴明の後ろにいるのは妖怪ではなくて式神。
陰陽五行説をはじめとするさまざまな知識や技術をもとにして、陰陽道が誕生しました。それらは陰陽寮で管理され、暦や天文に関する書物や道具とともに研究されました。古代国家の技術として陰陽道が成立し、陰陽師はそれに携わる役職をさしました。やがて、陰陽道は方位や時間に関する吉凶を占うとともに、生活のいろいろな場面でその知識が利用されるようになっていきます。
現代の私たちが学んでいる陰陽五行、暦、方位、風水、吉凶の判断なども、もともとは、古く中国から入ってきたものを多くの陰陽師が研究し、日本の風土に合わせて改良してきたものなのですね。(そこからいろいろ派生していますが)
明治3年の大教宣布の詔まで陰陽師がいたというのも、そんなに昔じゃないんだと感慨深く思いました。
陰陽師というと安倍晴明が最も有名ですが、会場にはいろいろな陰陽師の話がありました。
中で私は安倍泰親(あべのやすちか)が気になりました。
安倍晴明の5代目の子孫で、安倍氏の覇権に尽力した陰陽師。その実力は晴明以来と言われれるほど、占いも良くあたり貴族たちからの評判も高かったけれど、「性格は傲慢で冷たかった」というようなことを書かれていると、いや、これ誰が残したか知らないけど気になるわぁ泰親、と思ったのでした。
12月10日までです。行ったのがギリギリ。ご紹介も遅くてすみません。
この後、第4展示室の「四国遍路・文化遺産へのみちゆき」を見て、いつかお遍路にも行きたいなぁと夢をはせました。
第4展示室は「民族」コーナー、祭りや妖怪、まじない、人生儀礼、死との向きあいかたなどを取り上げ、人智を超えた見えないものに対するいとなみを展示
興味深いものがいっぱいです。
佐倉に行く機会があればぜひ行ってみてください。時間はたっぷりとって。