今日、4月8日はお釈迦様の生まれた日です。
私が座禅会でお世話になっている慈恵院でも、昨日(1日早いけど日曜だから)降誕会が行われました。
お釈迦様がお生まれになったとき、天上界から竜王が表れて香水を注いだという故事になぞらえて、香水に見立てた甘茶を誕生仏にかけます。
こちら、慈恵院のホームページからお借りしました。
(この左のお花の手前に私は座っていました)
右手で天を指し左手で地を指している姿が、お釈迦様の生まれた時の姿、誕生仏です。
お釈迦様は、ルンビニー園という花園で、摩耶夫人の右脇からお生まれになったとき、その直後に七歩歩いて、右手で天を指し、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と言いました。
脇から生まれたんかい!いきなり七歩も歩いたんかい!
というツッコミところはありますが、お釈迦様のスゴさを表現しているのでしょう。^^
そして「天上天下唯我独尊」
この言葉、よく「自分が一番偉い」と思っている人のことを「唯我独尊だからね」とか陰で言ってませんか。(すみません。私は昔言ってたことがあります)
「この世で唯だ我独りが尊い」という解釈からでしょうが、お釈迦様が自分のことだけを「尊い」と言ったというのは間違いです。
生まれてきたものは皆、ただひとり尊いのです。
誰と比べることもなく、天にも地にも自分一人、その自分が尊いのです。
お釈迦さまは「すべての人は仏性を持つが故に尊い」とも言っています。
その尊い自分をないがしろにしてはいけません。大切にしないといけません。
他人と比べて嘆くことはありません。
そう感じる灌仏会の朝です。
お釈迦さまは、人として生まれたこと、仏性を持つことは、
「大海の底にいる一匹の目の見えない亀(盲亀)が、百年に一度だけ海上に浮かび上がり、そのとき、海上を漂っていた流木(浮木)のたった一つの穴に頭を突っ込むこと」
くらい「有難い」こととだとも言っています。(盲亀浮木)
小冊子「花園」の漫画です。
お釈迦様が可愛いです。
「お生まれになったばかりなのにご注釈まで!」にウケました。笑