昨日は一粒万倍日と天赦日が重なる日、なおかつ6月の七赤中宮の月盤と日盤が重なる日ということで、吉方位に出かけた人も多いのではないでしょうか。
私も吉方位北西の三峯神社に行って参りました。
日帰りなので朝早く出て、特急ラビューちちぶ号に乗って西武秩父駅に着いてビックリ。なんと、三峯神社行きのバスに並ぶ人の列が駅の改札を出たところまで伸びていました。すごい数です。今日は何かあるんですか?とバス会社の人が訪ねるくらい。
「平日の9時10分のバスは1台しか出せません。ここから後ろの人は10時20分のバスに乗っていただくことになるかもしれません」と言われ、私の前にいた女性2人はさっそくレンタカー会社に電話して列を抜けていきました。うらやましい、私も連れてって、と内心呼びかけつつ、これもご縁だと、乗れるかどうかわからないバスの列に並びました。
ご縁というのは、奥宮とのご縁です。
いつもより1本早いバスなので、本殿の参拝だけなら10時台のバスでもいいんです。わざわざ9時台のバスにしたのは、奥宮に参拝しようと思ったから。
実は、三峯神社を崇敬神社として神棚に祀り、白い気守りは2つも持ち(返さない)、お客様にもさんざん三峯神社をお勧めしている私ですが、奥宮には行ったことがありません。行きたいとは思いながら、雨が降っていたり、時間的に間に合わなかったり、そもそも閉山中だったり。
今回も6月10日に奥宮に行くと決めてから毎日天気予報をチェックしていましたが、予報は雨。本当にご縁がないなあと思っていたのですが、前日の天気予報では昼から雨だけど午前中は曇になっていました。そこで、神棚の三峯様に申し上げました。
「雨なら奥宮には行けません。三峯神社に着いたときに晴れていたら上がらせていただきます。よろしくお願いします」
半分脅しじゃないかって感じですが。
だって、本当に雨だと歩けないんですよ。自他ともに認める偏平足の運動音痴、雨や雪だと平地でも転ぶのですからとても山になど登れません。もともとそれもあって奥宮に行くのは腰が引けていました。
そんな私に、バスに乗るところでこの試練。10時20分のバスになったら帰りの時間に間に合わない。
乗れたら奥宮に上がる、乗れなかったら次のバスでいつもの椎茸丼と小教院の珈琲コース、と心で決めました。気持ちはやや椎茸丼に揺れています。
すると、私の前の人たちの何人も「75分の間、満員バスに立ちっぱなしはキツイ」と言って抜けていき、ギリギリ乗せてもらえました。これは、奥宮コースか。
そうしたら、バスの中の声が耳に入るのですが、奥宮がどんなに素晴らしいか熱く語っているんですよ。
これは、聴かされている。神様はよく、必要な言葉を人の口から聴かせてくれます。
今日は奥宮参拝する日だと心を決めましたら、ギュウギュウのバスだったのに前の席の人が途中下車して、うまうまと座ることもできました。神様ありがとう。
そんなわけで、三峯神社に参拝してから奥宮に上がりました。
結論から言うと、とても良かったです。
まだ行ったことのない方に写真でご紹介します。今回、写真かなり多めです。
奥宮へは、三峯神社の三つ鳥居を出て、山麓亭というお店の横の道を上がっていきます。
舗装された道ですが、進むと気が澄んでいくのを感じます。
5分ほど歩くと登山口の鳥居があります。
熊注意の張り紙。実際に熊除けの鈴をつけている人もいて、その鈴の音に何度か助けられました。(熊が出たわけではない)
登山口の鳥居をくぐるともう山道です。そりゃそうだ登山だから。
人一人通るかどうかという細い道をひたすら登ります
15分~20分くらいでこんな立札があります。雲取山との分かれ道。
奥宮の矢印に進むと2つ目の鳥居があります。
2つ目の鳥居です。ここをくぐるとさらに気が変わります。神秘的。
2つ目の鳥居をくぐって5分くらいで休憩所。こまめに水分補給しましょう。
半分来たなあと思う立札。
この日は白い靄がたちこめていましたが、三峯神社の白い靄は山の霊気で、御眷属の白いオオカミだと言われているので嬉しかったです。
細い道を抜けるといきなり広いところに出る場面では、方向音痴の私は「どっちに行くんだ?」と一瞬迷うのですが、そのたびに上のほうから鈴の音がしました。
熊除けの鈴の音だと思いますが、おかげで道を選ぶことができました。
不思議な気を感じる大岩もありました。
登って40分ほどでこの立札。
立て札のあるところ、休憩椅子あり。
そしてこの後に通った道が、ものすごいパワースポットでした。
40分山道を歩いていたので、それなりにゼーゼーしていたのです。もともと偏平足の体力無しなので。
それが、この白緑色の靄の中を歩いていたら、体が軽くなったのです。
全然、疲れていない。
身体が軽い。
気持ちいい。
なんなのこれー。
不思議すぎて、写真を撮りまくりました。
歩きながらビデオも撮ったんですが、はてなブログに動画を乗せる方法が分かりません。残念。
浮かれているうちに、3つ目の鳥居が見えてきました。
この鳥居をくぐって、10分ほどで最後の鳥居の前に出ます。
三峯神社奥宮までは全部で4つの鳥居があります。
ここをくぐるといよいよ奥宮。
「奥宮手前のクサリ場が最後の難所」と聞いていたのでドキドキしましたが、金属のしっかりした階段が作られていて、手すりをつかんで進めば大丈夫でした。
ありがとう。
そして、その階段がなくなるといよいよ。
はい、出ましたクサリ場。
わりと短いので、横の手すりと両方握って登ればそれほどの難所でもありません。
でも、手が金臭くなったので軍手を持ってくればよかったと思いました。
奥宮です。
祝詞を上げさせていただきました。
バスがあんなに混んでいたのにここは意外なほど空いていました。
周りを一周して、拝殿後ろの岩の上で短い瞑想タイム。
気持ちよすぎて長居しそうになりましたが、30分ほどで切り上げました。
ちなみに時間で言うと、参道入り口の写真を撮ったのが11時10分(スマホって便利)、登山道入り口の鳥居が11時16分。二の鳥居が11時29分。三の鳥居が11時58分。最後の鳥居の写真が12時8分。奥宮の写真が12時25分でした。1時間15分かかっていますね。
しかし、登りは途中で水を飲んだり、写真や動画を撮ったりしていたので、普通に登れば1時間ちょっとだと思います。
そして帰りはなんと、奥宮を出たのが12時50分、参道に着いたのが13時38分。1時間かからずに戻りました。不思議なくらい身体も軽かったです。
不思議といえば、たびたび行く道を教えてくれた鈴の音ですが、奥宮までの道で実際に鈴を付けた人とすれ違うことが無かったのです。(すれ違ったのは、バスの中で熱く奥宮を語っていた女性三人組とか。やはり熱く語りながら歩いていました)
まあ、熊除けを付けるくらいの本格的な登山者なので別のルートを行っただけかもしれませんが、ひょっとしたら神様からの鈴の音だったのかも。
もうひとつ、帰りのバスで一緒になった人が「一度雨に降られたけど上がってくれて」と言ったので、周りを見たら何人も手に傘を持っているのです。
でも、私は一度も雨にあたっていません。奥宮に登っているときも。不思議です。
これも、山の天気は違うものと言われるかもしれませんが、不思議にしておいた方がステキですよね✨