29日の NHK 大河ドラマ『麒麟がくる』で、吉田鋼太郎さんが演ずる松永久秀が易占を立てていましたね。当たり前ですがちゃんと筮竹を使った本筮法で嬉しくなりました。
「占いは当たりますか」と聞く明智光秀に「なるほどと思うときもあれば、これは違うと思うときもある」と答えていました。
そうなのです。私も易占を始めた当時いつも「なるほど」と「これは違う」のはざまで揺れ動いておりました。
「これは違う」と思っても、再度占うことはできません。
初筮は告ぐ。再三すれば涜(けが)る。涜るれば告げず。
が、易占のルールだからです。
最近は、すべて「なるほど」と思うようになりました。出た卦は全て正しい。
そもそも「起きることは全部正しい」を信条にしているので、占いの結果も全て正しいと思うしかないのです。
なので、私は自分のこともよく占っていましたが、最近はここぞという時だけにしています。よくない卦が出たときの覚悟が必要なので。
先日、愛犬ちゃろ(柴犬4才)が右足の股関節脱臼をしました。行きつけの動物病院でER動物救急センターを紹介され、その日のうちに麻酔して脱臼を戻してからバンテージぐるぐるに巻いて再脱臼を防ぐという処置をしましたが、その際「このバンテージだけでは治るかどうか半々です。半分の子は再脱臼します。そうなると手術が必要です」と色々と説明を受けました。
できれば手術はしたくない。バンテージで直ってほしい。50%の確率で再脱臼するといわれたら、うちの子は助かる50%に入ると思うのが私です。
でも、この時ばかりは不安が勝って、翌朝一番で易占を立てました。
水雷屯(すいらいちゅん)の 四爻を得ました。
水雷屯は64卦の中でも困難や苦しみを表す四大難卦の一つ。苦しい状態が続くことを意味します。一瞬、目の前が暗くなりました。
しかし、四爻。
爻辞「馬に乗りて班如たり。婚媾を求む。往けば吉。利ろしからざるなし」
馬に乗ってウロウロする。悩みも迷いも多いけれども、人に従っていけば助けもあり良い結果が得られるという卦です。
利ろしからざるなし
悪いことにはならないという言葉に勇気づけられました。時間はかかるけれども結果は悪くない。助けてくれる人もいる。そう思って自分を励ましました。
結果から言うと、バンテージで一週間耐え(ちゃろは片足で排泄もままならない辛い状態でした)もう一度レントゲンを撮ったところ、悲しいことに再脱臼していました。
50%の確率でダメな方に入ってしまった。
とても辛かったですが、水雷屯ですからある程度覚悟はできていました。
そしてすぐに骨頭にピンを刺入する方法で手術して一週間入院。
(その間、前回のブログの新潟に行っておりました)
退院して二週間様子を見て、やっとピンを外せるところまで来ました。
この後もしばらくは無理できません。リハビリしながら元の状態まで回復させます。
時間はかかっても大丈夫だと信じています。水雷屯四爻だし。
「婚媾を求む」で助けてくれる人というのは、うちのダンナだと思います。リハビリの方法やマッサージなど調べて、とても熱心にやってくれています。
ER府中の先生やスタッフの皆さんももちろん助けてくれる人たちですが、水雷屯の四爻で「助けてくれる人」というのは「自分よりも下の人」を意味するのですよね。笑
本当にビックリの事件でしたが、起こることは全部正しい。この災難にも意味があると感じています。
ちゃろが怪我をする3日前に、鑑定で「まだ4歳だった飼い猫が突然原因不明の病気で死んでしまった」というお客様がいらして、ペットは飼い主の厄を肩代わりしてくれるという話をしたばかりでした。
今回のちゃろも、私の厄を代わりに引き受けてくれたような気がしてなりません。
感謝してこれからもっともっと大切に可愛がりたいと思います。
バンテージぐるぐるのちゃろ😭 慣れないエリザベスもかわいそう。
↑このバンテージではダメだったのでした。
手術してスネに傷もつ姿になったちゃろ😭毛を剃られて寒そう。手術した場合はもうバンテージは必要ありません。
早くもとどおりに元気になってね。