最近、このコロナ禍の影響か、風の時代の追い風か、占い師になりたいひとに会うことが多いです。
このところスピリチュアル界が盛り上がっているのは事実。YouTubeとか、「占ってもいいですか」なんてテレビ番組まで出てきて人気です。
しかし、そんな中でも、占い師になるのはそれなりの覚悟が要る。そう思いこのブログを書きます。
これはごく一部の人へのメッセージです。偉そうに聞こえたら(聞こえるだろう)すみません。
我が家のラフィーネです。
まず最初に、手相を読めるようになってもそれだけで占い師にはなれません。
手相をコミュニケーションツールにすることは誰でもできます。
でも、プロになるなら手相が見られるというだけではダメなのです。手相だからじゃなくて、四柱推命でも易占でも九星気学でも同じです。
占い師をやると、相談される内容は多岐に渡ります。恋愛、結婚、受験、就職、転職、転居、相続、介護、引きこもり、他にもいっぱい。全く知らない分野のことを占いの結果だけで話してしまうと、トンチンカンなことを言っているということもありえます。
占い師になりたいひとは、占いだけでなく自分がちゃんと相談に乗れることは何か、得意分野を持つと良いと思います。お金、恋愛、家族、さまざまな知識や自分自身の人生経験は貴重な財産です。それプラス、人のために役立つ勉強をすると良いです。
そして知らない分野については「それはわからない」とちゃんと言うことが大事です。はったりで適当なことを言ってその場を収めた場合、聞いたお客様はそれを信じて動きます。動かなくても潜在意識に刷り込まれて引き寄せが変わります。
占い師というのは、非常に言葉に責任が伴うのです。
お客様の中には占いに過剰に期待している人もいて、時には結構なプレッシャーもかかります。そこそこメンタルも強くないとできません。
そして、1番大事な点ですが、占いだけで生活できるほど稼いでいるひとはひと握りです。私が知るプロ占い師のほとんどは、収入を得るすべを別に持っています。(もしくは家族の誰かが稼いでくれています)
私も会社員時代に貯めた預貯金(それをチョコチョコ運用している)があってこそ、一見働かず、悠々自適風に「開運アドバイザー」などと名乗っていられるのです。
年若い人が「仕事が無いから」「今の仕事が嫌だから」占い師になりたいと言うのを聞くと、老婆心で(老婆だから)不安になります。
某所で「占い師になる勉強中です」と言うひとに「何を勉強してるんですか?」と聞いたら「霊感占いです」と返され、ちょっぴりビミョーな気持ちになりました。
(霊感占いを仕事にしている人を否定しているわけではないですよ。)
こう書いて、投げたブーメランは自分に飛んで返ってくるんですけどね。
言葉に責任を持つこと。
自分の経験だけに頼らず、幅広く勉強を続けること。
神様を信じて、それにふさわしい毎日を送ること。
私もまだまだ修行中です。偉そうなことを言わずわが身反省します。すみません。
でも、占い師になろうとしているひとに、気軽に副業とか収入の糧とか考えるとうまくいかないかもよ、とお伝えしたかったのです。
すぐに占い師になって稼げるようなことを言うセミナーなどにも気をつけてください。
本気で目指している方、お互いがんばりましょう。
行田八幡神社の花手水です。水琴窟の音とともに大変美しかったです。