手のひらを見せてもらっても、パッと見ですぐわかるのは、たぶんこの3本だと思います。
感情線、知能線、生命線を手相の3大基本線といいます。
(中指に向かう運命線を加えて4大基本線ということもあります。)
まずは、手のひらの真ん中にある知能線を見てみましょう。
知能線がほぼ真横に伸びている人、
生命線と知能線でなんとなく「て」という字になる人、
これは、
現実的、合理的な考えをするリアリストです。
もし、営業相手がこういう手相でしたら、情に訴えるよりも損得勘定を明確に。
メリット・デメリットをはっきりさせて、数字を使い、合理的な説得をしたほうが早く答えが出ます。
同僚や上司でも同じです。
きちんと理屈の通った説明をしないと伝わりませんよ。
逆に、このように知能線が下に向かっている人、
伸ばした先が手ひらの横側ではなく手首に届く人、
これは、
夢想家で芸術や感性の世界に生きるロマンチスト。
こういう手相に営業する場合、数字や理屈で攻めるより、夢を語り、その商品を持った理想的な自分を想像してもらうことです。
上司や同僚でしたら、仕事を通じて一緒に夢を語るなどもいいですね。
相手にあったアプローチ、そのほうが早く互いの距離感が縮まります。
特に自分と違う手相の場合、
「相手は自分と価値観が違う」
「自分が良いと思うことを、相手はそう感じないかもしれない」
そう理解して接するだけでも、うっかり傷つけたり嫌われたりするリスクを減らせます。
さて、手のひらを見せてくれた相手に、何と言いましょう。
「現実的なタイプですね」とか、
「意外とロマンチストですね」とか、スルッと言いたくなりますが、
突然の性格診断はムッとされるかも。笑
ここはひとつ、
「知能線がまっすぐ横に伸びてると、数字に強いタイプだそうです」
「知能線が下に向かっている人は、クリエイティブな才能があるそうですよ」
と、プラスの面を強調しましょう。
どっちだかわからない人は、
「すごくバランスのとれた知能線です」
手相を仕事やコミュニケーションに活かす場合、よほど親しくない限り、良いことだけを話します。
手相鑑定を依頼されたのではなく、手相を使って上手にコミュニケーションをとることが目的だからです。
手相を利用して相手を褒めに褒める。それが大事です。