うちの近所の本屋でも今週のNo.1になっていた稲盛和夫さんの「心」
拝読しました。
電車の広告で見て「読みたいなー」と思っていたら、電子書籍で50%Offクーポンがあったんですよ。引き寄せましたね。
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すごく納得できて、今までの人生を振り返ることもできたので、忘備録を兼ねてここに書き留めます。
以下、青い文字で書かれていることは、稲森和夫さんが語っていることです。
この本の中で、私が最も共感し、これからの指針にしたいと思ったのは、
「利他を動機として始めたものは、そうでないものよりも成功する確率が高い」
ということ。
まっさらな清らかな心で描いた願望は、成功する確率が高まり、またその成功は長続きしやすい。
一方、いくら素晴らしい計画でも、その動機が邪な思いから発したものでは、一時的に成功を収めたとしても長続きはしない。
宇宙には、すべてのものを幸せに導き、成長発展させようとする意思が働いている。
私たちが良い方向へと導こうとする良き思い、他を幸せにしようとする美しい心を持つとき、それは宇宙の心と同調・共鳴し、おのずと良い方向へと導く。
私は、人はみな宇宙とつながっていて、易はその宇宙からのメッセージをもらうものだと思っています。直感もそうです。
成功する人はその宇宙からのメッセージや支援を受け取りやすく、なかなか成功できない人は宇宙からの支援がない。
その宇宙からの支援をいただくために、吉方位に行ったり、神社仏閣に行ったり、陰徳を積んだりということを勧めていますが、稲森さんによると、心根が利他か我欲かで、宇宙は支援するかしないかを決めているようです。
宇宙には「利他の風」が吹いている。大きな帆を掲げてその風をふんだんに受ければ、よき運命の流れに乗る。
確かにその通り。
自分のことを省みると、社会人になったばかりのころ、上司や仲間のためにがんばろうと思っていたときは、色々なことがうまくいき、とてもツイていました。
ところが、ツキのおかげでいち早く管理職に登用してもらった私は謙虚さを忘れてしまって、いつしか我欲の塊。
人生の道を踏み外す元凶となるのは、必ずしも失敗や挫折ではなく、成功や称賛。
まさに、当時の私。
知らず知らず傲慢になり、偉ぶって、自分にもそこそこ厳しいけど、他人にはもっと厳しい。自分に甘くなった時も、他人には厳しい。
そんな私に、宇宙の支援はなくなっていました。
あの頃は自分も辛かったですが、私の下で働いていた人はもっと辛かっただろうなあと、今ならよく分かります。
稲森さんは、「リーダにふさわしいかは、心根できまる」と言っています。
30歳の私に聞かせたいです。
そしてもう一つ大事なこととして、稲森さんはこうも言っています。
物事を「損得」ではなく「善悪」で判断する。
よい心を意思決定のものさしにすることは、つね日ごろから厳しく心がけていなければなかなか実行できるものではありません。
本当にその通り。
自分が中間管理職だったころ、問題が起きた時まず考えたことは、どうしたら一番損害・損失が少なく済むか、自分や組織が傷つかずに済むか、支社長に怒られずに済むかなどでした。
そういう「損得」や「感情」で判断したことは、たいがいうまくいかなかったもの。
「善悪」で判断すること、これも、当時の私に聞かせたいです。こんこんと。
過去を振り返れば反省しきりですが、稲森さんは、
心次第で人生は限りなく開けていく。
どんな過去があろうとも、心が変わればどんな人にでも素晴らしい人生が拓けてきます。
と言ってくださっています。まだまだこれから大丈夫。
利他の心で生きること
善悪で判断すること
この二つがこれからの私の指針です。
良い本をありがとうございました。
他にも本の中には印象的な言葉がたくさんありました。
心が引き寄せないものは来ない
災難が降りかかるのは過去の業が消えるとき
自分の持つ才能や能力も自分の所有物ではなく宇宙からの借り物
精進とは今目の前のことに全力で取り組むこと
などなど、まだまだいっぱいあります。
機会があれば読んでみてください。