昨日は綺麗な満月でしたね。
龍樹菩薩の「大智度論」に「指月の譬え」というのがあります。
『我、指を以って月を指し、汝をしてこれを知らしむに、汝は何んぞ指を看て月を視ざるや』
月の在処を教えるために指でさし示しているのに、何故指を見て、月を見ようとしないのか。
月は真理、指は経典の例えです。
大事なのは真理であって経典ではない。
経典は仏法の真理を示すための言葉だけれど、なぜその言葉だけを見て、その先にある真理を見ようとしないのか。
大切なのは言葉ではなく、その先にあるもの。
これは仏教の世界に限らず、私たちの身近にもある話ですよね。
「その言い方 問題」というのがあります。
言ってることはわかるけど、その言い方が嫌!というやつです。
「そんなに食ってるとデブになるぞ」
カチンときますが、龍樹菩薩の「指月の譬え」に学べば、言葉の先には「食べすぎは良くない」という真理があるだけです。
「その言い方 問題」は残りますけどね。笑
みんながみんな龍樹菩薩の「指月の譬え」を会得しているわけではないから、言い方にも気をつけたほうがベターですね。
16日の日曜日は七赤中宮が重なる開運日だったので、大吉方位の南に行ってきました。
江ノ島です。
そこで見た月もきれいでした。
この龍樹菩薩の「指月の譬え」は、月(真理)は一つだけれど指し示す指がそれぞれ、という宗教上の問題も含んでいる気がします。