30日の朝、この日はいよいよ台風が来るということで、「昼からは南海電車が止まる」というアナウンスが流れていました。
ただ、午前中の雨はさほどでもなく(というか止んでいました)、8時半の開場と同時に金剛峯寺に入り、ゆっくり見学しました。
金剛峯寺の前庭で見上げた空。
薄曇りの空に、霊宝館でみた阿弥陀如来が降りてきたかと思うような雲。
写真だと伝わらないかな。^ ^
金剛峯寺を出たら10時の10分前、大師教会の授戒を受けられるかしらと行ってみました。
受付が10分前までということで、ギリギリのタイミング。
受付を済ませると「テレビの前で待っていてください」と言われ、長椅子に座って待ちました。テレビでは「ブラタモリ」の高野山の回が流れていて、見てなかった私には嬉しかったです。
そして、時間になって案内されましたが、なんと10時の回は、私一人。
お坊さまも阿闍梨様も全部マンツー!
暗いお堂の中で、すごくありがたい時間をいただきました。
おんぼうじ しった ぼだはだやみ
どんな時にも「仏様ならどうするか」と自問して行動するということを学びました。
授戒の後、ブラタモリの続きを見たい(笑)と、再び長椅子に座ってましたら、11時の回は結構大勢の人が集まってきて、さっき一人で受けられたのはすごくラッキーだったのだと実感しました。
その11時の回に参加する中国人の女の子が、テレビ用のコンセントを見つけるなり自分のスマホを充電し始めたのには驚きました。
日本のオモテナシでは、使えるコンセントは自由に使っていいと思っているのでしょうか。
仏様ならこんな時どうするのか。
自問しましたが、モヤモヤしました。
金剛峯寺の中でも、他に人がいないのを良いことに、中国人家族のお父さんが写真撮影不可の襖絵をスマホでガンガン撮っていました。
私が横に並ぶとスマホを隠したので、ルールを知らないのではなく隠し撮りの意識はあるのでしょう。(撮影禁止って表示も目立つところにたくさんあるしね)
中国人だからどうではなく、欧米の観光客でも眉をひそめたくなる行動を何度か目撃しました。
高野山の国際化は感動的でしたが、マナーの問題は深刻ですね。
まあ、日本にも「旅の恥はかき捨て」なんて言葉がありますので、自戒の一助とします。
大師教会を出て、この日、最後に行ったのは徳川家霊台。
この時も、なぜか雨が止んでくれて、双子の霊台がきれいに見えました。
でも中は公開されていないので外側だけ。
ここのおじさんが、
「南海電車が止まるから、早く帰らないと帰れなくなるよ」と心配してくれました。
「いえ、明日の結縁灌頂に行くので、今夜は福智院に泊まりです」
「福智院なら近くて良いね。結縁灌頂、電車止まって来れない人いっぱいいるよ。前回の台風がすごかったから。キャンセルもたくさん出てるよ」
そういえば、奥の院で話をした地元のおじさんも「結縁灌頂のキャンセルがたくさんあったようだ」と言ってました。
そこで次の日、私に大ラッキーが訪れます。
つづく