奥の院の参拝を終えて、恵光院にあずけていたスーツケースを引き取り福智院に向かいました。
最寄りのバス停「刈萱堂」から「警察前」まで、運賃140円。4日間滞在しましたが、高野山の町中でバスを利用したのはこの時だけです。
(もちろんケーブルカーの高野山駅から町まではバス専用道路なので、行きも帰りもバス利用ですが)
高野山は端から端まで歩いても3㎞くらいなので、荷物が無ければ徒歩で回れます。
福智院は、高野山で唯一「天然温泉」のある宿坊です。
吉方位旅行ですので、これは決め手になりました。
これからも高野山に吉方位旅行で行くときは、1泊はここで天然温泉に入ります。
雨もほぼやんでいます。
1人部屋をお願いしたら、庭に面したとても素敵なお部屋でした。このこじんまり感が最高です。
窓からは池の鯉が見えます。ここから見る庭は「登仙庭」登龍門の故事で名高い龍門瀑(龍門の滝)を模した庭だそうです。
渡り廊下から見た石庭「蓮菜遊仙庭」
古代中国の伝説「遥か南海にあって、不老不死の仙人が棲む理想郷、蓬莱島」を十五個の石組みで表現した枯山水蓬莱式の庭園だそうです。
お風呂上がりの休息所。
たくさんの古美術品、調度品がありました。写真撮りきれません。
これは、朝勤行の後に本堂から見た「愛染庭」
昭和を代表する作庭家、重森三玲(しげもり・みれい)氏の作で、本来は自然を模して作るところに人工的な地割を組んで、力強い石組みとモダンな苔の地割りで構成されるのが特徴だそうです。
この景観がみられるのは、朝のお勤めの後だけです。
朝のお勤めの時に御祈願ができるということで、前日の夜にお坊さんが各部屋を回ってこられました。
ちょっと驚きましたが、ご縁なので3000円の一番安いコースでお願いしたところ、ちゃんと読経で名前を読んでいただき、弘法大師様のお札とご供物(飴)もいただき、ありがたい気持ちになると同時に、ケチったことを少し後悔しました。笑
これから泊まられる方、申し込んだほうが良いと思いますよ。
この池は、部屋の窓から見た景色。
お庭を観つつ、樹木希林さんをしのびつつ、朝ご飯をいただきました。
福智院の朝の勤行は6時から。朝ご飯は7時です。
福智院から金剛峯寺は徒歩5分で、そこから伽藍(大塔と金堂がある場所)までがもう5分。
結縁灌頂の初日は絶対に8時から行われる「庭儀結縁灌頂三昧耶戒」を参拝したかったので、勤行と食事時間が早いのもラッキーでした。
天然温泉と精進料理の宿坊・高野山「福智院(Fukuchiin)」