今回の高野山では、初日に「恵光院」、2日目と3日目は「福智院」に宿泊しました。
恵光院を選んだのは、奥の院に近く、夜は「奥之院ナイトツアー」をやっていると聞いたからです。
「宿泊者用の無料サービス」と聞いていたのは誤りで、恵光院の宿泊者も他の宿坊の利用者も2000円(事前にネットで支払うと1800円)が必要でした。
19時15分に庭に集合しましたら、日本人の参加者が15人、外国人はなんと60人!
今回、高野山で驚いたのは、どこに行っても圧倒的に外国人が多かったこと。
さすがは世界遺産。宿坊のお坊さんも、流ちょうな英語をしゃべっていました。
英語で説明の大集団が移動した後に、こじんまり固まって夜の奥の院を参拝しました。
要所要所で立ち止まってライトで照らしながら説明をしてくれます。
「ここは、転ぶと三年以内に死ぬという三年坂です」
という説明では小さく笑いが起きていましたが、みんな転ばないように慎重に歩いていました。
京都にも同じ話がありますが、「足元注意」「転ばないように気をつけなさい」という昔の人のアイディアですね。
御廟橋を渡った先は、写真撮影不可。
弘法大師様が今もいらっしゃるという御廟は燈籠堂の奥にあります。
燈籠堂は御廟の拝殿ですが、奉納されたたくさんの燈籠が、夜に見るととても幻想的でした。
御廟自体は、朝のほうが気持ちよく、大変良い気を受けました。
さて、ナイトツアーは有料でしたが、「写経」と「阿字観」の体験は無料でした。
ちなみに福智院は写経体験1500円だったので、無料というのは大サービス。
ただ、写経は「部屋で時間のある時にやってね」という感じで、般若心経が薄く書かれているものをなぞる紙と筆ペンを渡されただけ。
阿字観体験は、数息観を「1から10まで呼吸を数えて瞑想しましょう」的に簡単に説明され、これまた「各自瞑想してね」とお坊さんいなくなっちゃうしで、以前に体験した阿字観と比べると、ちょっと、いえ、かなり残念。
でも、無料ですからね!!観光客には大サービスですよ。ほんと!
ちゃんと阿字観を体験したい方は金剛峯寺で申し込むと良いと思います。1000円です。
なんかお金にうるさいブログのようになってますが(笑)、情報提供だと思って書いています。
そして、これらの金額は2018年現在のものですので、今後変わる可能性があります。
初めての宿坊の夜ごはん。精進料理ですが、チェックインの時に「お酒、ビールはどうしますか」と聞かれたので、迷わず日本酒をつけました。
翌朝は、6時30分から朝の勤行、7時から護摩祈祷です。
「フラッシュと音が出なければ写真撮影可」ということでした。
勤行前に試しに消音カメラで1枚撮りましたが、やっぱり画像が悪いです。これも無料のアプリだからね。笑
護摩祈祷は宿の隣の護摩堂で行われました。またまた外国人観光客が半分以上。お坊さんも日本語と英語の両方で挨拶していて、まさにセレモニー。
朝食は7時30分から。旅館やホテルではないので時間は宿坊の決めた時間です。
結縁灌頂の日は8時に金堂に行きたいので、やはり奥の院目的と結縁灌頂目的で宿を分けたのは正解でした。
高野山の宿坊 恵光院【公式サイト】(Koyasan Ekoin Official Website)
朝食後、チェックアウトをして奥の院にお参り。
夜中は激しい雨だったのに小雨になってくれていて、大変気持ちよく歩けました。
ちなみに片道30分くらいです。それだと往復1時間の計算ですが、ゆっくり見ながらでしたし、御廟前でかなり過ごして10時半の「生身供」が終わるまでいたので、9時から11時半近くまでおりました。
写真からも御神氣が感じられますよね。
途中、ひときわ目を惹いたお化粧地蔵。
お化粧してあげると、美人になるとかお願いごとが叶うとか。
このお地蔵さまは実は空海様で、顔に化粧をされて怒っていると書いてあるブログもありましたが、私の見た感じでは面白がっているように見えました。
懐が深い高野山です。
あともう一つ、御廟橋の右手前にお地蔵さまがずらっと並んでいて、それは「水かけ地蔵ではなくて水向地蔵だから、絶対に水をかけないでください!」というブログも見たのですが、ナイトツアーの時に恵光院のお坊さんが「私たちの代わりに禊をしてくださいます。お好きな地蔵さんにお水をかけてください」とおっしゃっていました。
どっちが本当やねん。
でも、大丈夫。(たぶん)
懐が深い高野山です。
つづく