昨日はうちでやっている手相教室でした。
最近は、教室よりも個人鑑定や企業イベントのほうが多いのですが、手相よりも易占の依頼が増えています。
迷ってしまって自分で判断がつかないときは「占い」に頼りたくなりますよね。
でも、占う私が言うのも何ですが(笑)、占いの結果にすべてを預けるのは危ないと思います。
私は「占い」は「地図」だと思ってます。
地図がなくても歩ける道なら見る必要は無い。けれど、道に迷った時には参考にしたい。
大事なのは、地図に頼りすぎないことです。
ちなみに私はGoogleマップを頼って、とんでもないところまで連れて行かれたことがあります。まあ、地図が読めなかっただけかもしれませんが、Google先生もあきらかに違うところを指していました。
地図を参考にしながらも、自分で道を見て、自分の直感も大切にする。
それが「占い」との付き合い方ではないでしょうか。
さて、先日占ったOさんの話。詳しくは書きませんが、ご紹介させてください。
驚く結果が出たのです。
私の易占ではまず現状と未来(1年後)を占いますが、現在については、少し厳しい卦が出ました。
実際、今はいろいろ厳しい状態にあり、当たっているとのことでした。
そして、1年後について占ったところ、火水未済(かすいびせい)の4爻を得ました。
貞吉。悔亡。震用伐鬼方。三年有賞于大国。
ただしければきち。くいほろぶ。ふるいてもってきほうをうつ。さんねんにしてたいこくにしょうせらるることあり。
正しければ吉で、後悔することはありません。3年間、必死に頑張れば(敵を討って王様に褒美をもらうように)大きな成果を得られます。
かなりの努力は必要ですが、その結果は実力を認められて称賛されるでしょう。
期待あふれる卦です。
そして、驚いたのは、このあとです。
今Oさんが迷っている仕事について、その会社に決めていいのかどうか占ったところ、なんと・・・
同じ火水未済の4爻がでました。
これは私がどうかできるものではありません。(当たり前)
64卦×6爻=384
384分の1の確率で、全く同じ卦が出たのです。
偶然だと思ってもビックリですが、私は人生すべてにおいても偶然は無いと思っています。
いえ、正確に言うと、一瞬「わー!偶然!!」と思っても、それは必然であると考えます。たまたま隣に座った人とのめぐりあわせでも。
これは、Oさんはその会社に入って頑張るのだと理解しました。
易の言葉では3年とありますが、必ずしもその年月でなく「腰を据えて粘り強くやることが大切」というメッセージです。「継続は力」という卦です。
この占いが背中を押したのかどうかはわかりませんが、後日Oさんから「今その会社の研修を受けています」というメールが来ました。
火水未済の4爻の之卦は、山水蒙(さんすいもう)です。
蒙、亨。匪我求童蒙、童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞。
もうはとおる。われどうもうをもとむるにあらず。どうもうよりわれをもとむ。しょぜいにはつぐ。さいさんすればけがる。けがるればすなわちつげず。ただしきによろし。
まだ何もわからない幼児です。自ら進んで教えを請いに行きましょうという意味です。
素直な心で、よい指導者についていくと良いときです。
江戸中期の易学者新井白蛾は、この卦をつぼみに例えました。
「花生じて未だ開かざるの意」
つぼみがどんな大輪の花を咲かせてくれるのか、私もとても楽しみです。
占いはあくまで地図ですが、こんなピッタリの卦が出ると、嬉しくなります。