昨日、深川不動尊でおみくじを引いたら「凶」がでました。
いつも「おみくじは大吉とか凶とかよりも書いてある言葉が大事」と言っていますが、
その書いてある内容が、願い事は「叶わず」、病気は「長引く上に悪い」と、全ての項目に救いが無い。その上、御言葉に、
「力が無いのに、できると勘違いして、分不相応のことをしようとしている」
と、書かれていました。
そのおみくじの前にお不動様に失礼なことをしてしまったので、
(護摩祈祷が始まっているにもかかわらず、友達が私を見失って遠くに行こうとしたのを大きな声で呼び止めてしまいました)
それでお不動様に怒られたのかなとも思ったのですが、その御言葉をかみしめているうち前日の鑑定を思い出しました。
40代の女性のお客様で、ご本人の相談には良い卦が出て話も弾んだのですが、
最後にご主人のことを占った時に出た卦が、
「雷山小過」の初爻でした。
爻辞「飛鳥以て凶」
訳「(まだ力の無い)鳥が高く飛ぼうとする。凶。」
私は、普段、目の前のお客様には気をつかって言葉を選びます。
悪い卦が出たときも救いとなる言葉をさがしますし、具体的にどうすればいいのかも考えます。
しかしその時は、目の前の奥様自身がご主人のことをけなし気味に話していたので、うっかりそのペースに乗ってしまいました。
「要は、分不相応な転職や出世を望んでもダメで、身の丈に合ったことをしろということですね」
二人でアハハハと笑って終わったのですが、
ひょっとしたら、奥様は内心ショックを受けていたかもしれません。
仮に奥様が気にしなくても、このことを伝え聞いたら、ご主人はいい気分にならないはずです。
本当なら、
「いまチャレンジしようとしていることが、実力にあっているかどうか、無理しようとしていないか、もう一度考えてみてもいいと思います。今は留まって実力を蓄えるときかもしれません」
というべきでした。
おみくじの御言葉が、私が前日話したことによく似ていたので、自分の鑑定を反省する機会になりました。ありがとうございます。お不動様。
そして、今朝、自分自身でも占いました。
「力もないのに分不相応なことをするな」と言われたので、
「このまま易占の仕事を続けていいか?」という問いに対して出た卦が、
「水沢節」の三爻でした。
爻辞「節若(せつじゃく)せざればすなわち嗟若(さじゃく)す。咎なし。」
訳「節度を守らないと、やがて嘆き悲しむことになる。改めれば問題ない。」
調子に乗って羽目を外して険難に遭遇する。自業自得で誰のせいでもない。
自分の力を過信しないで、言行を慎みましょう。
という卦です。
なんてことでしょう。
おみくじの言葉とピッタリすぎて、しばらく言葉も出ませんでした。
まあ、ひとりですから、言葉を出す必要もなかったのですが。
たしかに。
このところ、紹介やリピートのお客様が増えて、いろいろ嬉しい報告などもいただいて、かなりいい気になっていました。
実は、ひそかにうぬぼれていました。すみません。
改めれば「咎なし」ということですので、反省して、自分を見つめ直します。
今月の座右の銘は「身の程を知る」
写真は、深川不動尊の前に行った九重部屋で撮った千代の富士の像。
力強くて、かっこいいですね。
「出を待つ」
水風節三爻の之卦は「水天需」。「待つ」卦です。
出しゃばらず、努力を怠らず、実力を蓄え、出番が来るのを待とうと思います。